面接でよく聞かれる15の質問
面接に十分な準備をして臨めるかどうかで、採用の合否は大きく影響されます。最終的には、経験やスキルのマッチ度と応募企業とのカルチャーフィットが合否を決めますが、自分の全てを出し切って面接を終えられるよう、準備をしっかりとしておきましょう。
最も大切なことは、いくつかの企業を同時に受けている場合も、同じ定型文を使わず、必ず応募ポジションの仕事内容と応募要件を確認し、それと自分の経験・スキルの合致する部分を積極的にアピールすることです。応募者は企業の視点にたって「なぜ企業は自分を採用すべきなのか」を考え、面接に臨むことが大切です。
面接で最もよく聞かれる15の質問
◆面接序盤◆
Q:自己紹介をお願いします。
A:面接の最初に聞かれる自己紹介への答え方は第一印象に大きく影響します。しっかり準備を行い、表情や話し方にも意識して、良い印象で面接を進められるようにしましょう。名前とこれまでの職歴を簡潔に述べ、最後に応募ポジションへの志望理由を自分の強みと結び付けて一文入れられるといいでしょう。30秒~1分程度が目安です。
Q:自己PRをお願いします。
A:面接官は、あなたがどのようにコミュニケーションをとるのか、見ようとしています。こちらもあまり時間をとりすぎないよう、2~3分以内で収めましょう。応募しているポジション全てで同じ自己PRを使うのではなく、事前に応募ポジションの内容を確認しておき、保持している資格や、職歴、ソフトスキルで関連性の高い部分を強調して伝えられると良いでしょう。
Q: 職務経歴について教えてください。
A: 経験してきたことを全て話すのではなく、簡潔にわかりやすく何をしてきたのかを伝え、過去のポジションでの実績をデータ(数値)や具体的事例を織り交ぜながら話せるといいでしょう。応募ポジションの仕事内容や応募要件をもう一度しっかり確認し、その中にあるキーワードを含めて話すのもおすすめです。
Q: 当社を志望した理由は何ですか。
A: 面接官はあなたが貢献できるスキル、キャリアプラン、そしてあなたの自社に対する理解度と志望度をチェックしています。面接の前にもう一度求人と企業HPを確認するなどして、企業の価値観や求める人物像を確認し、自分の価値観・スキルや経験・ゴールとマッチする箇所を説明できると良いでしょう。
◆面接中盤◆
Q:あなたがこれまでに達成したことは何ですか。
A:面接官は、あなたが目標を達成できる人物か見極めようとしています。これもよく聞かれる質問ですので、必ず準備しておきましょう。直近での達成事項を述べるのが良いでしょう。その達成のために駆使したスキルや、具体的な数字や例を織り込むことも大切です。
Q:あなたの強みは何ですか。
A:面接官は、あなたの得意分野がどのように会社に貢献できるか、率直な答えを期待しています。これは大変よく聞かれる質問ですので、絶対に答えを準備しておきましょう。自分の一番の強みを中心に、その強みをどのように募集職種に活かすことができるのか説明しましょう。長くなりすぎるのは良くありませんが、その強みが育まれた背景や、その強みを発揮したエピソードなども入れられると印象が残りやすいでしょう。
Q:あなたの一番の弱みはなんですか。
A:面接官は、あなたの自己認識について聞いています。これもよく聞かれる質問です。「弱みはありません」と言うのは避けましょう。人間誰しも弱点はあります。応募職種に不可欠なものでなければ(能力ではなく)経験が不足しているといったような職業面のものでも良いですし、個人的な弱みを挙げてその改善の為、どのような努力をしているのか話すのも良いでしょう。例を挙げると、「私は仕事を割り振るのが得意ではないですが、週一回ミーティングを持つことによって、同僚に依頼できることは頼むように努力しています」といったものです。
Q: キャリアプラン(5年後、10年後のビジョン)を教えてください。
A: 面接官はあなたのキャリアプランやビジョンが自社に合っているか、自社で実現可能かをチェックしています。キャリアプランが一致していれば、仕事に対するモチベーションも高く持ち続けることができ、企業にとっても大きな貢献が期待できる人材となりえます。
Q:あなたはこれまでのキャリアに満足していますか。
A:面接官は、あなたの自身に対する自信や、キャリアに対する熱意、ポジティブな人柄であるかを見ています。答えは「はい」とするべきです。ただ、現在のキャリアが頭打ちになっていたり、進歩のスピードが遅すぎると感じている場合には、100%満足しているわけでないというくらいに弱めたほうが良いでしょう。
Q:あなたが現職で不満に思っている点はなんですか。
A:面接官は、応募ポジションの職務内容の中にあなたが不満に思うことが含まれるか確かめようとしています。また同時に、あなたの仕事への取り組み方や問題対処スキルも見極めています。この質問に対する答えには気をつけて下さい。あまり詳細に説明してしまうと、あなたの弱みを見せることになる恐れがあるからです。答えの一つの例としては、現在勤めている会社の規模や、意思決定の遅さなどを挙げると良いでしょうか。また、あなたがこういった不満や問題を冷静に受け止められる人物であることが伝わるように話しましょう。
Q:なぜ転職を考えているのですか
A:面接官は、あなたの転職の動機を把握し評価しようとしています。これも率直に答えることのできる質問です。あなたが更なるチャレンジや、責任、経験、環境の変化を求めていることを伝え、なぜ現職からそれらを得ることが出来ないのか説明しましょう。例えば「現在の会社に4年間在籍しています。Xの分野については、出来る限りのことを学びましたが、残念ながらこれ以上シニアレベルに挑戦する機会が現時点では社内にはないからです。」といったものです。
Q:あなたがこれまでに経験した、最も困難な状況を説明してください。また、その状況をどのように乗り越えましたか。
A:面接官は、あなたが「困難」をどう定義するのかを見ます。また、あなたが論理的に問題解決に向けて取り組めるかを判断します。あなたが原因で起こったことではない、困難な状況を挙げましょう。どのように問題を定義し、どのような方法を使ってその問題を解決したかを説明しましょう。
Q:あなたにとって、最も難しい意思決定はなんですか。
A:面接官は、あなたが意思が固く、決断力のある人物か知りたいと同時に、人間味があるかを知ろうとしています。十分な情報が無い中で下さなくてはならなかった決断を挙げるようにしましょう。これは、あなたの良い面をアピールできます。例えば、「私は、十分な情報や選択肢がある状況で意思決定をしたいと考えています。急を要する決定事項では、勘やこれまでの経験に頼らざるを得ないからです。」といったものです。
◆面接終盤◆
Q: 他にどんな企業を受けていますか
A: 面接官は、あなたの自社への志望度の高さ、選考状況、そして転職活動に軸があるのかをチェックしています。他に受けている企業の業界や職種が大幅に異なる場合はそれを説明できるようにしておくと良いでしょう。
Q: 何か質問はありますか
A: 逆質問と呼ばれるこの質問は「何かわからないことがあったら聞いてください」というようなものではありません。この質問への返答が面接に通るかどうかを決めることもあります。事前に必ず2〜3つは準備しておきましょう。
その他目を通しておきたい質問の例
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あなたの前職/現職の部内または社内での位置づけを教えてください(どういったレベルの仕事であるかを説明する)
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プレッシャーの中で仕事をすることについてどう思いますか(仕事をすることができますか)。
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あなたの仕事が批判された場合、どのように対処しますか
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仕事上で衝突があった場合は、どのように対処しますか(あなたの対人スキルや、チーム力、リーダーシップ力についての質問)
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一人で働くのとチームで働くのとでは、あなたにとって仕事のしやすい労働環境はどちらですか。またその理由は。
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あなたの現職と弊社では、大きな違いがありますがどのように適応できると思いますか。
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あなたは、弊社に何を求めていますか
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あなたは、自分の能力をどのように評価していますか。
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他の候補者もいる中で、弊社があなたを選ぶべき理由を教えてください(あなたの強みを聞いています)
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あなたが以前勤めていた会社での評価はどのようなものでしたか。また、あなたの弱みはどこであると思われていましたか。
面接におけるあなたからの逆質問の例
面接の前に、面接官に聞きたい質問を準備しておきましょう。答えが一つでないような質問を、“What?”、“How?”、“Where?”、“Why?”、“Who?”などを使って面接官から出来るだけ多くの情報を聞き出せるようにしましょう。
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私の仕事内容はどのようなものになりますか。
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今回の募集背景はどのようなものですか。
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パフォーマンスに関する評価はどのようにされますか。
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募集職種は部署内でどのような位置づけですか。
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部署全体は、社内でどのような位置づけですか。
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私の直属の上司は、組織の中でどのような位置づけですか。
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貴社のクライアントはどのような企業ですか。
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貴社の今後の方向性を教えてください。
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貴社ポジションの勤務地はどちらですか。
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このポジションには、出張がありますか。
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採用決定までどのくらいの期間をお考えですか。
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次のステップはどういったものになりますか。
転職で相談したい方はご連絡お待ちしております。